ゲーム機の性能だけではゲームは出ないぞという話

Switch2の記事ありすぎじゃない?




この記事はSwitch2発売日に書いています。


ついにSwitch2発売となりました。

手持ちの抽選に使える玉が20発ほどあったのですが全部外しました

よって、発売日に手に入れられない事が確定しました。


許せん…


しかもメルカリやラクマでは大量に出品されています

リンク:https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/itmedia_news/trend/itmedia_news-20250605_054



許せん…

そんな体たらくでよく「需要を満たせるだけの製品を用意する」なんてビッグマウスな発言したな
リンク:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF31BM40R30C25A1000000/?n_cid=SNSTW005


そんなわけでSwitch2をまともに買える所がないか情報を調べていたらこんなモノが。



「Switch2はPS4では発売されないPS5世代のゲームが発売される!つまりはPS5世代と同じ性能がある!」

これ、本当か?

ということで色々調べた、というのが今回の記事です。



Switch2の情報は結構オープン
リンク:https://www.eurogamer.net/digitalfoundry-2025-nintendo-switch-2-final-tech-specs-and-system-reservations-confirmed

発売日までにはチップセットの情報がでていて、発売日の今日は分解動画まで。

Switch2のチップセットは「Nvidia T239」

比較するとこんな感じ。



据え置きモード時には3.072 TFLOPsで携帯モードでは1.71 TFLOPsで動作するとのこと


それってどのへん?という人のために…

ゲーム機の性能をまとめてみました

PS2:6.2GFLOPs
GC:9.4GFLOPs
Wii:12GFLOPs
Xbox:20GFLOPs
Vita:51.2GFLOPs
携帯Switch1:157.2GFLOPs
PS3:230.4GFLOPs
360:240GFLOPs
WiiU:352GFLOPs
据え置きSwitch1:393.2GFLOPs
Xbox One:1.31TFLOPs
OneS:1.4TFLOPs
Steam Deck:1.6TFLOPs
携帯Switch2:1.71 TFLOPs
PS4:1.84TFLOPs
据え置きSwitch2:3.072 TFLOPs
XSS:4TFLOPs
PS4Pro:4.2TFLOPs
OneX:6TFLOPs
PS5:10.3TFLOPs
XSX:12.15TFLOPs
PS5Pro:16.7TFLOPs

参照:https://www.gamespot.com/gallery/console-gpu-power-compared-ranking-systems-by-flop/2900-1334/#7

Switch2はSteamdeckで動くゲームなら動きそうですね。

ただ、これはGPUチップセットの性能です。

PS4からGPUとCPUを統合したAPU (Accelerated Processing Unit) を搭載しているため。更にはPS5ではGPU寄り、CPU寄りの処理を選べるため一概には言えない。

Switchはバッテリー持ちのため本来は1TFLOPSのチップから性能を落として動かしている[要出典]とかなんとか見たんでSwitch2もやるんじゃないでしょうか


よく他のアレコレではRTX3090は35.5TFLOPSでこれ比べると他は~とか書かれていますがゲーム機とパソコンを比べるのはちょっとダメ。CPUの事忘れてるよね。

それにOSのゲーム処理能力が異なっておりチップセットがこうだから性能もこう、というのは正しくない。

何TFLOPsあろうがOS側がダメだとパフォーマンスを発揮が出来ない訳です。


現に同じハードウェアでもWindowsよりLinuxの方がパフォーマンスが良い事があった

3つのゲーマー向けLinuxがベンチマークでWindows 11を上回るスコアをたたき出す
リンク:https://gigazine.net/news/20231205-gaming-focused-linux-operating-systems-beat-windows-11/

マイクロソフトのxboxの携帯ゲーム機を凍結してWindowsのゲーミング性能を向上させる選択…もしそうなら正しいです。


Steam deckよりチップセットが優れて世代が後のLenovo Region GO SはフレームレートがSteam deckより劣るなんて話も出てきた。

比較はこんな感じ


Lenovo Region GO Sの方が性能はいいはずなのにフレームレートを比較すると…


こんな感じに。


引用元:https://youtu.be/_Yne5yI827w?si=LpPp0UnsA5HP8ug_

これはOSの最適化がまだまだ改善の余地があるように見える。


ゲームのパフォーマンスは様々な要因によって上下します。

Switch2のチップセット情報が出てきてもOSの完成度が分からない以上実際のパフォーマンスは分かりません。

まさに盛られたFlop数は単純比較できない「FLOPfalationに気をつけろ」という事です。




OS、重要です。

なんというか基本情報技術者試験でよく見るやつみたいですね。
リンク:https://zenn.dev/miumi/articles/88b0b2a8b87853


このSwitch2はこのテラフロップスだからPS5世代のゲームが出る!については懐疑的…伝わりましたでしょうか


あれ、そういえば性能についてFLOPS・・・フロップスって言ってけどコレはなに?という人のために…僕の理解で説明をします。

知ってる人は読み飛ばしてください。

ちょっと間違ってたらそっと教えてください。

読み飛ばしここから


フロップスは1秒間にGPUが出来る計算量を表す単位です。

シャワーから1秒間に放水する量って考えるといいかもです。

たくさん水を放水出来る穴がよい穴とされている。


このフリー素材のピクトグラムを使いたいがために今回の記事書いてる
ここを生成AIにしようかアンケート聞いてた…そんな裏話…


穴が大きくてたくさん水が出た…たくさん計算が出来たので性能がよい、という事になります。

この概念には問題があって…たくさん水を出すのに限界を感じたとあるメーカーがいた。

放水する時に穴を大きくするのではなく穴を増やせばいいのでは、という感じに。


これがAMDのGPUに搭載となるデュアルインパルス (Dual Issue) という、VALU/Wave32, VOPD命令が、最大2種類の命令を同時に実行する機能です


これが良くない。

同じ水量を出せても穴の大きさが全然違うんですよね

同じGPUメーカーのnvidiaは穴を大きくして稼いでいたから穴の大きさでゲームの設計も穴の大きさで決まる事が多かった。AMD版だけエラーが出たりするのはこのせい…

これがPC版は最適化が大変とか言われる要因の一つです。

また、AMD製を採用していた為PS5Proの性能が32TFLOPsとか言われていたのもこのせい


で、ここだけでは終わらなくメモリバスの転送速度も重要になる

メモリバス帯域幅とは、1秒間にメモリバスを通過するデータの量、つまりメモリとCPU間のデータ転送速度のことです。帯域幅が広いほど、メモリとCPU間のデータやり取りが高速になり、パソコンの性能向上が期待できる、というもの。

GPUがたくさん計算が出来てもCPUに正しく結果を伝えられなければ効果は薄い。

CPUが計算結果を正しく受け止められないといけないんですね。


PS5Proの性能は16TFLOPSだがメモリバス帯域幅は最大毎秒573.4GB

同じ16TFLOPSでだいたい同じ処理速度のRadeon RX 7600は最大毎秒288GBであり大幅に上回る。

なのでTFLOPSの値が同じPS5性能に近いGPUを買ってもPS5と同じパフォーマンスにならなかったPS5リードタイトルやPS5専用のタイトルをSteam版に移植した際クラッシュが続出しているのでは?なんて言われている。


ちなみに…この辺の受け売りです。
リンク:https://gigazine.net/news/20180614-how-graphics-card-work/


ゲーム機の性能が低いswitch1ではどのような課題があったのか?についてはインタビューがあるのでこの辺を参照してみてください
リンク:https://automaton-media.com/articles/columnjp/nintendo-switch-20250215-328559/

性能の話は以上です。


あ、ピクトグラムについてはこのサイトのものを使用しました。
リンク:https://pictogram2.com/

名前は出さなくていいし改変は自由とのことでしたが出しておきます。

編集してて楽しかったから今後も使うと思います。

読み飛ばしここまで。



GPUの処理状況についてに追加して

ストレージの読み込み速度にも注目したい

ストレージでの読み込み速度は丸めるとだいたいこんな感じ


switch用MicroSDカード:60〜95MB/秒
無印PS4HDD:300MB/秒
PS4Pro:600MB/秒
PS4外付けUSB:625MB/秒
SATA SSD:540MB/秒
Switch2用microSDカード(microSD Express):880MB/秒
NVMe SSD:2,400MB/秒
xbox 2.4GB/s(非圧縮時)、4.8GB/s(圧縮時) 
PS5用 NVMe SSD:5,500MB/秒


参照:https://www.nintendo.com/jp/games/microsd-express/index.html
参照:https://support.nintendo.com/jp/switch/data_management/microsdcard/index.html 


実はSwitch2の読み込み速度はそれなりにはやい。

このストレージの速さがPS4の世代にとどまらずソフトが出ている要因なのでは?と考えています。


現にCyberpunk2077:仮初めの自由の動作要件ではこのようになっています。


Switch2のストレージは少なくともSATA SSDより早いので最小要件を突破しているようですね。

PS4ProにSSD積めって?バリエーションあるゲーム機は下に合わせるんだからPS4ノーマルでHDDを積んでる人に合わせるんだよ。

HDDを積んでいるPS4ではファントムリバティーが動かないという訳で。


またSwitch2はDLSSによるAIアップスケーリングに対応している。

PS5ProもPSSRというFSRをベースにしたAIがある。

PS4には無い


AIアプスケ用に別途処理用チップを付けることでGPUへの処理を軽減している。

Switch2用のCyberpunk2077は…

携帯モードでは360p〜720p、据え置きモードでは540p〜1080pとなり一見するとかなりの低解像度

しかしAIで補正しているので綺麗に見える。これはPS4には出来ない。

ただしDLSSは静止している状態には安定して効果を発揮するが、動きが激しい画面には効果が薄いという特性がある事に注意したい。


ちなみにDLSSは学習ソースが「nvidiaのGPUを使った映画、ゲーム、画像など映像出力結果全て」と言われており、これ反AIが否定する無断学習に当たるんじゃ…なんて言われているのは秘密。

反テクノロジーやってる人間は新しいゲーム機を触るなんてことはないはず。


なのでPS4では動かなかったCyberpunk2077:仮初の自由やワイルドハーツがswitch2では動作したりするという感じです。

PS4では動作しないからPS5の世代としているがPS5級に動作するわけではないというのは覚えておきたい。


色々と書いてきましたが性能だけでゲームが出るかどうかを判断するべきではない、という話、理解して頂けたんじゃないかと思います。


AIで補正するんだから性能は低くて良いvs性能が低くいんだから読み込み速度が速くてもカバーしきれない

が無限に戦っています


Switch1やPS4にゲームタイトルを出せないボトルネックがチップセットなのか、ストレージの速度なのか、はたまた発売国のシェア率なのか…

実際、PS4では発売出来てもシェアで圧倒するはずのSwitch1では販売されなかったゲームタイトルが多数ありました。


このブログでも取り扱ったメタファーやソウルハッカーズ2もそうです。

トラックリストがない!

Switch1しか持っていない人は遊べないタイトルがそれなりにあります。

Switch2ではそれらが良くなることを祈っています。

ついでに他機種に修正版をアップデートしてくれると助かります。


そこがメインかよ!



人気の投稿